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目を開けたら、そこには、大好きな大好きな人の顔。
ずっと憧れて、ずっと大好きで、ずっと届かないって思っていた人。
それが、今はあたしの旦那様!
何だか、幸せすぎて、まだ信じられないよ。
今日から始まる、新しい年。
二人でこうして迎える、初めての年。
去年は、あたし、入江くんにたくさんたくさん幸せをもらったね。
あたしは、入江くんに何をしてあげられるかな…
もっとお料理がうまくなって、勉強ももっと頑張って、入江くんの役に立つようになって…
そして、入江くんが、もっとあたしを好きになってくれたらいいな。
あ、とりあえず、まずは今日よね。
1年最初の日。最初の朝。
お義母さんが、おせち料理を出すって言ってたから、お手伝いしなきゃ。
入江くんが起きる前に、ちゃんと支度をするの。
今年は絶対、いい奥さんもらったなって、入江くんに思ってもらうんだから!
――ぱたん。
小さくドアが閉まる音がして、俺は目を開けた。
声に出して考え事するの、相変わらずだな。
こっちは笑いをこらえるのに苦労してるってのに。
新しい年を迎えることが、こんなにわくわくしていたことがあっただろうか。
今までは、気づいたら1年が終わっていて、お袋が作るおせち料理や年賀状に正月を感じるだけだったのに。
今年は、どんなことが起きるんだろう。
きっと、時に呆れたり怒ったりしながら。
笑って、幸せで。
そんな毎日になるんだろう。
正月早々、パワーアップしてるお前。
だから、ほら。
こうして、お前が俺の毎日を輝かせる。
「これ以上、どうやって好きになるっていうんだよ」
あいつの消えたドアの向こうにそっと呟いて。
俺はいつになく顔が緩むのを止められなかった。
Happy Happy New Year
二人でいたら、きっと幸せ。
☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ
今年は、サイトを公開して初めてのお正月なので、結婚して初めてのお正月を迎える二人の一コマを。
妄想が浮かぶ時って、ある一場面だったり、ストーリーだったりするんですが、今回はタイトルが最初に浮かびました。
今年1年が、皆様にとっていい1年でありますように。
今年も、どうぞよろしくお願いします。
m(__)m
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